【ニューヨーク18日時事】「イエス・キリストのように死ぬ」-。
米バージニア工科大学乱射事件のチョ・スンヒ容疑者(23)はNBCテレビに送付したビデオの中で、 社会や同級生への増悪を語り、 被害妄想をあらわにする一方、 自らを十字架にはりつけられたキリストになぞらえて犯行を正当化した。 チョ容疑者はこの中で、 「お前たちにはこの日を回避する1000億のチャンスがあったのに、 おれを追い詰めた」と主張。 「後世の弱く無力な者たちを鼓舞するため、 おれはキリストのように死ぬ」と宣言し、 「顔につばを吐き掛けられる気持ちが分かるか?」 「お前たちは望むものすべてを持っている」などと周囲の人間への増悪をむき出しにした。 一方、ニューヨーク・タイムズ紙は電子版のブログで、 ビデオと共にチョ容疑者が送った写真のうち、 右手でハンマーを振りかざしている写真について、 多数の暴力描写を含む韓国映画「オールド・ボーイ」に影響を受けて撮影された可能性があると指摘した。 同映画のDVDのパッケージに同様のポーズを取った登場人物が描かれているためだ。 チョ容疑者が執筆した戯曲「ミスター・ブラウンストーン」も、 過激な言動で知られるロックバンド、 ガンズ・アンド・ローゼズの同名曲にちなんでタイトルが付けられたとみられ、 音楽や映画を通じ、 チョ容疑者が暴力への傾倒を深めていった恐れもある。 |